Clojure夜会でLT発表してきた
もう1週間以上経ってしまったけど、10/10に開かれたClojure夜会に参加してきた。
平日の夜から(しかも東京で)のイベントだったので最初は参加は難しいなぁと思っていたのだけど、休みがギリギリとれたので4日前くらいになって急遽参加することにした。
発表について
せっかくわざわざ東京まで行くのにただ話を聞いているだけというのももったいないなと思い、LT枠も余っている様子だったのでそこから急造でネタごしらえ。自分が最近やっていることでネタになりそうなおもしろい話が特になかったので、去年くらいからちょくちょく海外のClojureコミュニティの人たちのブログで話に挙がるStuart Sierra*1が提案するClojureワークフローについて紹介することにした。
当日の発表資料はこちら。
おおざっぱな内容は、REPL上でシステムを動かしつつ開発をするときに、名前空間のリロードによってシステムの状態が不整合を起こさないようにいくつかのライブラリの助けを借りて開発を進めるというもの。ある程度Clojureを触っている人なら、ClojureのREPL上でいろいろ試していると、なんだかよく分からないけどエラーが出てしまって、諦めてREPLを再起動するという経験はあると思う。そういう場合に、この発表で紹介したいくつかのtipsが役に立つかもしれない。
ただ、発表資料は5分のLT用に作ったものでいろいろと話を端折っているので、実践で本当に使おうと思うとこれだけでは不十分だとも思う。英語が苦にならなければ原典にあたることをオススメする。
- Blog | My Clojure Workflow, Reloaded | Relevance
- Stuart SierraがClojureワークフローについて書いたブログ記事
- clojure/tools.namespace · GitHub
- Clojureのリロード機能の強化版ライブラリ
- stuartsierra/component · GitHub
- システムを「コンポーネント」単位で構成するのを支援する簡易的なフレームワーク
- Stuart Sierra - Components Just Enough Structure - YouTube
- Stuart SierraがComponentライブラリについてClojure/West 2014で発表した動画
また、半年ほど前にPuppet Labsが発表したTrapperKeeperというフレームワークは、このClojureワークフローを下敷きにしていると言っているので、このトピックについて知っておくとTrapperKeeperの理解を深める助けにもなるかもしれない。
イベントについて
Clojure夜会というイベント自体の話をすると、まず人数が尋常ではなかった。当日の実際の参加人数については知らない*2けど、登録人数100人超えというのはTokyo.cljはおろか日本最大級だといわれているLisp系イベントShibuya.lispテクニカルトークのピーク時を凌ぐレベルだ。すごい。正直、Clojureだけでこれほどの人数を集められるとは微塵にも思ってなかったので登録人数がガンガン増えていく様子を見て何が起きてるのか分からなかった。
主催者陣側の話では、金曜日開催にしたのが功を奏したんじゃないかということだった。仕事帰りに立ち寄る方が、休日を犠牲にして参加するよりは参加しやすいということらしい。たしかに一理ありそうだけど、本当にそれだけなんだろうか。このあたりは、今後の参考のためにアンケートとるなりしてもうちょっと詳しく調べてもいいんじゃないか。
個人的な感覚としては、あれだけの規模のイベントだったわりにはTwitterのタイムラインの流量はそんなに多くなかったかなという印象があった。もしかしたら参加者の結構な割合が非Twitterユーザだったのかもしれない。Tokyo.cljも含め、この手のイベントは結構参加者募集のチャネルがTwitter偏重になってるきらいがあるので、今回のClojure夜会が何かしらの方法で非Twitterユーザにもリーチしたんだとすればすごいなぁと思う。
中身の方にも一応触れておくと、イベント中には、あいかわらず絶好調の川島さんのSIer芸が炸裂したり、
本日はありがとうございます! 今日のスライドです。イマドキのExcelスクショの撮り方URL#clojureyakai #clojure #fb
Clojureアイドルが誕生したり、
たった今「日本に Clojure アイドルが誕生した瞬間です」とのアナウンスが会場にありました #clojureyakai
次回のClojure夜会にはRich Hickeyが来るかも!?という情報があったりと終始盛り上がりの絶えない楽しいイベントでした。これが一過性のブームに終わらないためには次回以降こそが大事でしょう。この勢いに乗って、(ニャンパス登尾さんも言っていたように)Clojureがキャズムを超えることを期待したい。
最後に、こんな素晴らしいイベントを企画して下さった主催者の方々、ありがとうございました。